こないだソフィア・コッポラの話を少ししましたけど、 元パートナーのスパイク・ジョーンズ初監督作品の 「マルコヴィッチの穴」(1999年)。 ここ何年も前から「観ないと」と思い続けていた。 で、漸く、観た。 スパイクといえば PVの印象の方が強いせいか、 映画だと「かいじゅうたちのいるところ」 「ジャッカス」しか観ていなかった。 とあるビルの7と1/2階にある不思議な穴、 それは誰でも15分間俳優ジョン・マルコヴィッチになれる穴だった。 観たことある人、多いだろうな。 コメディとは言い切れない、すこぶる不思議なストーリイ。 あのキャメロン・ディアスを 冴えない女性に配役している点が この作品の才知だ、いい。 この作品は脚本が最高なんだろうけど スパイクの変態な構想の味付けもばっちり。 それぞれの哀愁とやらもしっかり映されているというか。 どことなく CGを駆使する前のテリー・ギリアム監督作品を 脳みその片隅で思い出した。 パペットのダンスとマルコヴィッチのダンスが、 スパイクの名作のひとつ・ FATBOY SLIMのPV「Weapon of Choice」に出演する クリストファー・ウォーケンのダンスそのもの、 壁を駆け上がる動きを見ていて フラッシュバックしたんだ。 だいぶ前このブログでこのPVの話題もしたこともある。 方法は違えど、 同一人物が生み出す作品達に通ずる 「らしさ」という糸が繋がっている様子を確認できるのは 貴重だし、楽しい。 同士のマイク・ミルズのアイロニーさや ミランダ・ジュライのラジカルさにも この「糸」がある。 素晴らしい逸材だよね、彼等は。
by lefthandedcoconut
| 2011-09-19 23:22
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