1985年発表ガス・ヴァン・サント監督の 日本では一昨年まで未公開だった 幻の長編デビュー作。 「マラノーチェ」 「ドラッグストアカウボーイ」 「マイプライベートアイダホ」 で、ポートランド3部作。 以下、「マラノーチェ」あらすじ。 ポートランドの街角の食料品店の店番ウォルト(男性)は ある日、メキシコからの不法移民ジョニー(男性)にひと目ぼれする。 想いを募らせたウォルトは 貧しいジョニーに25ドルを渡して肉体関係を迫るが。。。 この作品は80分もないせいか、話がとてもタイト。 冒頭からゲイというテーマの展開までが とにかく速くて驚いた。 他の作品を観ているだけあって 否応無しにスタンダード、 ヴァン・サントのゲイ話は。 フィルムの95%位がモノクロ。 その理由を後で知ったのだが、 撮影当初はカラーで撮影、しかし 途中の部屋の中の色が気に入らなかったから 殆どをモノクロにしたそうだ。 これも発想の反転とでも言うべきだろうか。 追加すると、 アメリカ人ウォルトとメキシコ人ジョニーの 肌の色はモノクロでも充分に表現出来るとのこと。 セックスやお金や同性愛の前向きな意味での気怠さを 見事に表現まくった作品。 ヴァン・サント、当時32歳。
by lefthandedcoconut
| 2009-01-20 23:50
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