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paranoid park

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地元で夏に上映していたのだが、
予定が合わズで泣く泣く見逃した作品のひとつ。
本日レンタル屋で発見し、即鑑賞。
(そういえば近年解禁になった
同監督のデビュー作「マラノーチェ」も見逃している、
どこかに取り扱いないかな?)

映画のセレクトにかなり偏りがある。
大半の人が観た作品を観ていなかったりと、
このジャンルでも我ながらつまらない女だ。
しかし、何故か其のような癖を通り抜け、
ガス・ヴァン・サント監督作品は
数多く観ている方だ。
陰か陽か?勿論前者。
無口。全く啓発仕掛けではなく、曖昧な作風が
ネクラな私には心地よい。
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古い作品ですが
「マイ・プライベート・アイダホ」は
心のベストテンには必ずランクイン。
ストリート・キッズの
マイク(リバー・フェニックス)は
父親を知らず12歳のとき母親にも捨てられ、
故郷のアイダホを離れポートランドに移り住んだ。
街角に立ち、中年男に体を売っては日銭をかせぐ。

この作品のセックスシーンの描写がとても滑稽で、好き。
マイクがスコット(キアヌ・リーブス)に
泣きながら「あること」を話すシーンは、
何度観てもこちらにまで、切なさが伝染してくる。
リバーのファッションもいいですね。(容姿も好きだけど)
数年前からメンズファッション誌ではネタ切れなのか?
「映画を引用してコーディネート特集」をしているが、
この作品は、よくよく使われている。

さて、近年のヴァン・サント作品は
1:歩く主人公を追うカメラショット
2:男性のシャワーシーン
3:直接的または間接的に、ゲイ表現
この3点セットは必ず確認出来る。
(エレファントも、ラストデイズもそうだった)
以下はパラノイドパークのあらすじ。
始めたばかりのスケートに夢中で、
スケーターたちが集う場所“パラノイドパーク”に出かける日々を送っていた
16歳のアレックス(ゲイブ・ネヴァンス)。
しかしある日、彼はふとした弾みで1人の男性を死なせてしまう。

やはり上記3点は確認出来た。ここまで来ると、今後も続けてほしいぞ。
スケートを捉えるシーンが多いせいか
カメラの使い分けが頻繁な結果、監督独特の単調さに+αだったと思う。
アレックスが火の中に何かを焼き捨てるシーンで
エリオット・スミスのアコースティックギターだけで歌う曲が
とても合っていて、胸が苦しくなった。いい作品だ。
by lefthandedcoconut | 2008-11-14 23:25 | sight
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