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スワロウテイル


今年は岩井俊二作品に初めて触れた。
「フライドドラゴンフィッシュ」
「ピクニック」を観たんだ。
で、ようやくこの作品に挑む。
「スワロウテイル」
岩井俊二監督。1996年。

円が世界で一番強かった時代。
一攫千金を求めて日本にやってきた外国人達は
街を「円都(イェン・タウン)」と呼び、
日本人達は住み着いた違法労働者達を
「円盗(イェン・タウン)」と呼んで卑しんだ。


殆どの人は観ているだろうか、この映画を。
高評価な理由に納得。
約20年前の作品だけど
時代背景もぼんやりさせているから
全く色褪せてないね。
出演者も役者〜ミュージシャンまで
今も活躍しつづけてる人ばかり、豪華。

一番テンション上がったのは
ブライアン・バートンルイスが
バンドのギターだったことかな。

娼婦、貧民、麻薬、暴力と
汚れた世界と
まっすぐな気持ちを持つ人物との
コントラストを作るのが岩井監督らしいというか。
で、夢か現かの世界を作るのが得意だね。
煙がかった青緑。
三上博史が
アスファルトをダッシュ、
突然立ち止まって空中に表れた何かを観るシーンが
一番印象的で、一番好きだ。
(このシーン、2度ある。もの凄く効果的)
すこぶるいい作品。
by lefthandedcoconut | 2013-08-26 23:17 | sight
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