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言葉に花を咲かせましょう

以前もこの話を
書いたような気もしなくもないけど。


父親は
私が幼稚園の頃に病気を患った。
その病気とやらを
死ぬまで患ったままだった。
父親が死んだのは、16年前の7月。


私が小学校2年生頃だったかな。
伊豆の病院か施設へ
しばらくリハビリ治療に向かう父親を、
母親・姉・兄・私
家族全員で自宅のガレージから見送った際
「ほら、お父さんに何か言葉をかけて」と母親に言われた。
私は当時から口下手だったうえに
父親の病気の事もあまり理解していなかっただろうか、
素直に思ったことを発言した。
「死なないでね」と発言した。
発言してしまったのだ。
父親は笑って頷き出発した。

その直後に母親・姉・兄からこっぴどく怒られた。
「馬鹿!」
「何てこと言うの!」
「死ぬだなんて簡単に口にするんじゃない!」
「お父さんの気持ちを考えてごらんよ!」
「信じられない!」

その日は多分日曜だった。
確か昼下がりだった。
母達3人は私を叱った後さっさと自宅に戻り、
私だけは父親を見送った場所から
1時間くらい動けなかったんだ。
動けなくなってしまうくらいのことをしてしまったからだ。


これは私にとって
言葉の重みを感じた一番古くの出来事。




どうして
こんなブログなんて書き続けているんだろうね?
仕方ないじゃん、
言葉を駆使したいんだから。


私の脳みそや
内蔵の奥深くや
血液の中や
感情の根っこから
流れ出ていった言葉だ、
私の言葉は、私の責任。


あの日の苦い出来事に
今は感謝している。
by lefthandedcoconut | 2011-06-27 23:46 | the sixth
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