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EVA/エヴァの匂い

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フランス。1962年制作。
ジョセフ・ロージー監督。
この作品は
フィルムノアールと括ってもいいのかな。
この邦題は大正解でしょうね。
「エヴァの香り」では、つまらなすぎる。

エヴァ(ジャンヌ・モロー)は、ファムファタール。
そんな女に溺れていく男。

ジャンヌ・モローは
とにかく美しくて優雅だ。
低い声が、尚更いい。
大きな唇に煙草をくわえながら、レコードをかける。
身につけたドレスが
どれもこれもシンプルながら
パターンが上手なのであろう、
シルエットが素敵なデザインばかり。

エヴァは有り得ないほど性悪女なのだが、
そんな女に溺れる男の転落ぶり、
一方観ている私の気持ちは反比例。どんどん上がるばかり。
実は、ドSなのだろうか。

舞台はイタリア。
この作品より10数年位後に作られた
ゲンズブール監督「スローガン」も「エヴァ」と同じく
サンマルコ広場をロケーションにしていた。
地面の柄が強烈に目に焼き付くそこを
もの凄くダイナミックな動きをするカメラワークだったせいか
鮮明に憶えていて
まるで行ったことのあるような場所の記憶に。
いいね、イタリア。行ってみたいね。

さて。「エヴァ」は最初から最後までとても美しい作品だった。
音楽もミシェル・ルグランのジャズやスイングが
とてもクール。

こないだ、ジャンヌ・モローのLP
「12 CHANSONS DE CYRUS BASSIAK」が
新宿のユニオンにあったんだな。
購入すればよかった。
そうそう、このLPも
ゲンズブールの「スローガン」の小道具になっていたな。
by lefthandedcoconut | 2010-02-02 23:59 | sight
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